肩腱板断裂
- 肩を動かすと「ズキッ」と痛みが走る
- 腕を上げようとすると、重くて持てない
- 夜に肩がうずいて眠れない
- 腕を動かすたびに肩がゴリゴリ音を立てる
- 肩の痛みで洗髪や体を洗う事ができない
肩腱板断裂でお困りの方は
堺市南区のはやし整骨院にご相談ください!!
肩腱板の役割と腱板断裂
➀役割
肩腱板は、肩の中でとても大切な役割をしています。
肩腱板は、肩関節周囲にある4つの筋肉(棘上筋、棘下筋、小円筋、肩甲下筋)と
その筋肉の腱(けん)が集まったものです。
腱板は肩の奥にある肩甲骨と上腕骨という腕の骨をつなぎ、
これが肩を安定させたり動かしたりする手助けをしています。
肩腱板の役割は主に次の2つです。
腱板はこの肩甲骨と上腕骨をしっかりと繋げているため、
肩がグラグラしないようにし、肩を安定させています。
また肩は360°と動く範囲がとても広いので、
安定させるためには腱板がしっかり働くことが重要です。
②腱板断裂
肩腱板断裂とは肩の奥にある腱板という組織が切れたり傷ついたりしてしまう状態です。
腱板は肩の動きを助ける大切なもので、肩関節の安定という役割があり、
この腱板が傷つくことで肩が動きづらくなったり、痛みが出ることがあります。
断裂の進行メカニズムは
腱板が摩耗したり変性による脆弱化、
衝突や外力による部分断裂、完全断裂
亀裂の初期段階では痛みや機能障害が軽微な場合がありますが、
時間が経つと症状が変わりやすくなります。
肩腱板が切れてしまう原因は?
肩腱板断裂の主な原因には、ケガと加齢が関係しています。
ケガ
ケガは次のものが挙げられます。
外傷による断裂(急性的な損害)
外部からの強い力が腱板にかかると、一気に断裂が発生することがあります。
主な原因
転倒や手を衝撃して転んだり、高い場所から落下した際に、
肩に大きな力がかかることで腱板が損傷することがあります。
スポーツによる負担
野球やテニス、ゴルフなどのオーバーヘッド動作を
伴うスポーツでは、腱板に強い負荷がかかります。
これが急性断裂につながる場合があります。
また、重量物を持ち上げたり、突然の引っ張り動作が腱板を断裂する可能性があります。
年齢
年をとると体の組織はどうしてももろくなってしまい、
腱板も弱くなって切れそうになります。
また、日常生活で肩をよく使う動作が多い方や、
腕を上げる作業が多い方は、腱板に負担がかかりやすいため、
肩腱板断裂のリスクが高くなります。
加齢による変性(慢性的な症状)
年齢と共に筋肉、腱が変化しやすく
特に棘上筋腱は変性による断裂が起こりやすい部位です。
主な要因
血流低下
血流の低下した腱板は血流が欠乏している組織であり、
加齢に伴ってさらに血流が減少します。
これにより修復能力が低下し、組織が脆弱になります。
長年の肩関節の使用による摩耗
長年の肩関節の使用による摩耗も腱板を徐々に損傷します。
例えば、繰り返し動作するか肩を上げる動作が影響します。
衝突(インピンジメント)症候群
肩甲骨の骨の一部である肩峰と腱板が繰り返し接触することで、
腱板が擦れたり傷ついたりする症状です。
腱板の変性
腱板の繊維が断裂しやすくなります。
これには線維化や石灰化などの変化も伴います。
その他のリスク
喫煙
喫煙によって組織の血流がさらに悪くなり、腱板の損傷を悪化させます。
遺伝的配慮
家族に腱板断裂の既往歴がある場合、リスクが高いことが指摘されています。
筋力不均一バランス
肩周囲の筋力バランスが悪いと、腱板に過剰な負担がかかり、
損傷のリスクが増加します。
慢性的な炎症
肩周囲の炎症が慢性化すると、腱板組織が弱くなり、
断裂のきっかけとなります。
肩腱板断裂が改善しない、肩腱板断裂が悪化する理由は?
肩腱板断裂がすぐに治らなかったり、
さらに悪化してしまう原因として次のような理由が考えられます。
放置すること
肩が痛くても、自然に治ると考えて放っておくと、
腱板がさらに傷つきやすくなります。
小さな断裂があっても、
時間をかけて大きな断裂に発展することがあります。
痛みを我慢して肩を使い続ける
痛みがあっても肩を使い続けると、さらに腱板がすり減って
回復が困難になるだけでなく、より大きなダメージにつながります。
肩の筋肉が弱いままだと腱板に余計な負担がかかり、
治るのに時間がかかります。
また、無理な運動は肩にダメージを与える可能性があるため、
正しい運動が必要です。
肩腱板断裂の治療方法は?
肩腱板断裂の治療には、保存療法と手術の二つの方法があります。
保存療法(ほぞんりょうほう)
軽い断裂や手術が必要ない場合には、保存療法で痛みを抑え、肩の回復を助けます。
保存療法の主な方法は次のとおりです。
- 安静
痛みがある間は肩をあまり使わないようにします。
- リハビリ
肩周りの筋肉を鍛える運動で腱板の負担を減らし、回復を早めます。
柔道整復師が正しい運動メニューを組み、痛みを感じながら動きを改善します。
- 温熱療法
肩周りを温めることで血流を良くし、
腱板が早く治るように取り組みます。
- テーピングや装具の利用
テーピングや専用の装具で肩をサポートし、
肩への負担を軽減します。
肩腱板断裂が治るまでの期間は?
肩腱板断裂が治るまでの期間は、
断裂の程度や施術方法、個人の体の状態によって異なります。
- 軽い断裂の場合
軽い断裂であれば、保存療法だけでも1〜3ヶ月程度で痛みが和らぎ、
肩の動きも徐々に戻ります。
- 重い断裂や手術が必要な場合
手術を受けた場合、3ヶ月から半年程度である程度の回復が見られますが、
元通りの状態に戻るまでにはさらにリハビリが必要です。
肩腱板断裂は、しっかりとした施術とリハビリによって回復を目指せます。