顔面神経麻痺
- 鏡に映すと顔が歪んでいる
- 顔の半分が意のままに動かせない
- 片方の口角から涎が垂れている
- 眼が閉じなくて、涙の出が悪く眼が痛む
- 舌の半分に味覚がなくなる
顔面神経麻痺でお困りの方は
堺市南区のはやし整骨院に
ご相談ください!!
顔面神経麻痺とは?
顔面神経の運動機能が麻痺して、顔面の筋肉が自由に動かせなくなる病態を指します。
脳梗塞や脳出血による中枢性顔面神経麻痺と、末梢性顔面神経麻痺に大きく別けられますが、ここでは一般的な顔面神経麻痺である末梢性顔面神経麻痺について、述べてまいります。
『片方の口角から涎が垂れている』『鏡に映すと顔が歪んでいる』状態にある日気付かれてご自身で顔面神経麻痺を疑い、来院されることが多い傾向があります。また病院にてラムゼーハント症候群と診断され、治療を受けながら来院されるケースもあります。(以下ハント症候群とも表記)
頭部腫瘍、動脈による神経の圧迫、神経炎、副鼻腔炎、中耳炎、外耳道炎、細菌感染、ヘルペスウイルス感染などの疾患により顔面神経麻痺は発症します。
その中でもベル麻痺は顔面神経麻痺の代表的疾患であり、より病状が重いとされるものはラムゼーハント症候群と呼ばれています。ベル麻痺がそのうち60%以上を占めており(ラムゼー)ハント症候群は10%以上との報告があり、当院に来られる方は病院で受診されてベル麻痺もしくはハント症候群との診断を受けてから、来院されるような方が多い傾向です。
ハント症候群の患者の内40%にめまい症状があらわれるとされ、顔面神経麻痺の症状が1年以内に回復するのは21%との報告があります。
顔面神経麻痺の原因
ベル麻痺は単純ヘルペウイルス、ラムゼーハント症候群が水痘帯状疱疹ウイルスが関与することによって発症。
疲労やストレスほか天候不順、気候の急変など外的な要因が重なって身体の免疫力が
低下しているところに体内の細菌やウイルスの均衡が崩れ、身体に潜んでいる病原体
となる細菌やウイルスが優勢になってくると、免疫反応が起きて症状が引き起こされてきます。
免疫系が正常に機能していて、血管系、神経系、筋肉の状態が良好であれば
このような病気にはならないはずですが40〜50代以上を目安として免疫系が落ちてくると、諸条件が重なることで、発症しやすくなると考えられています。
顔面神経麻痺の症状
顔の半分が意のままに動かない、その結果眼を閉じることができない。片方の口角が下垂する、食べ物や水が口からがこぼれる、などの現象がみられます。
眼が閉じずに開きっぱなしになるため眼が痛くなる。またこれら症状が容貌に関わることなので非常にストレスになると思われます。
その他、この病気の症状として、麻痺のある側の舌半分の味覚がなくなることや、涙の出が悪いことなどがあげられます。
症状が重篤にならない内に早期に治すことが最も大切です。
顔面神経麻痺の治し方は?
運動性の働き
顔面神経は側頭枝、頬骨枝、頬筋枝、下顎縁枝の4つに運動枝を送って、喜怒哀楽など表情を作るための筋肉を動かしています。
運動性や聴覚性の麻痺の場合、脳内から顔面神経幹が外部へ出てくる、耳の後ろにある側頭骨の茎乳突孔にあるポイント
経穴(ツボ)でいう①翳風(えいふう)
に整圧(整体による押圧手技)や鍼、高周波による電療を行い、神経、筋肉、血管の働きの正常化を促進する施術を行います。
翳風は顔面神経が束になって出てくる部位である為、表情筋を動かしたり、耳の聴こえを良くする効果があります。
他に症状別に施術するポイントは変わってきます。
《顔面神経》の
〇側頭枝麻痺
前頭筋が麻痺します。それにより前額部のしわが消え、眉毛の位置が下がり覆い被さった上眼瞼のために物が見えづらくなります。前頭筋やその部位の皮膚を刺激し上眼瞼を開けられるようにリハビリを行う。や。経穴(ツボ)では陽白/攅竹。
〇頬骨枝の麻痺
瞼輪筋が麻痺して、瞼が閉じなくなるため角膜が乾燥し、角膜炎や角膜潰瘍を引き起こし失明の可能性があります。下眼瞼が緩んで外反するため涙が出ます。
眉毛からコメカミの皮膚や眼輪筋を刺激します。経穴(ツボ)でいう太陽/絲竹空等を使い目を閉じる働きを高めます。
〇頬筋枝の麻痺
口角や上口唇を引き上げることができなくなるため麻痺側の口唇が下垂して鼻と口の横の溝(鼻唇溝=ほうれい線)が消失します。充分な閉口ができなくなるため食べ物や飲み物が漏れてこぼれる、笑うと左右の顔面が非対称になります。
施術は上顎部の顔面神経頬筋枝が支配する神経筋を刺激します。
経穴(ツボ)は下関/顴髎等を使います。
〇下顎縁枝の麻痺
口角・下口唇を引き下げることができなくなるため下口唇は健側へ引っ張られて非対称の口唇形態を生じます。
下顎にある顔面神経下顎縁枝が支配する
口角下制筋、下唇下制筋、オトガイ筋を刺激します。
経穴(ツボ)は大迎等を使用して上に引きつった口角や下唇を引き下げていきます。
顔面神経麻痺には三叉神経痛との合併症のような麻痺と痛みを伴うケースもあり、重篤な症状ほど、病院での薬物治療と当院との併用が望ましいと考えています。
当院では、顔面神経麻痺の方に対して、整体整骨手技、鍼灸、高周波電療を使って、
頭蓋骨から出る顔面神経への圧迫を取り除き、損傷した神経の回復と表情筋の働きの回復、または麻痺を悪化させずに治癒に導いていく方向性を目指しています。